DPC:入院費の定額支払い制度
DPC(Diagnosis Procedure Combination;診断群分類)は、
入院患者への「無駄な治療をなくすため」にできた制度です。
入院時の医療費計算は、DPCが導入される前まで、出来高制で計算されてました。
出来高制っていうのは、検査したら検査代、お薬出したらお薬代、
レントゲン撮ったらレントゲン代、注射したら注射代、が計算されるという、
言ってみると「明朗会計」のこと(^-^)
でもこれ「病院の経営者側」の立場からすると、
検査すればするほど、お薬出せば出すほど、注射すればするほど「儲かる」計算。
すると?実は「無駄な検査、無駄な注射、諸々・・」が増えてきたんです(汗)
つまり、患者さんの体に無駄に負担がかかってしまう諸々が、あったとかなかったとか。
そこで患者さんのカラダの負担を解決するために出来た制度がDPC。
例えば悪性リンパ腫の場合、以下から今月の治療に該当する1日単価が決まります。
手術やリハビリ、胃カメラ等は別料金ですが、
入院料、検査代、注射代、薬、レントゲン、処置、はDPCの定額内に含まれます。
すると、、入院中の無駄っぽい治療がなくなってきたんです(^-^)
が!DPCが導入されて最近問題になってるのが、今度は真逆(笑)
「必要な検査がされてないのでは?入院必要なのにすぐ退院させてない?」と。。
それは言い過ぎのように感じますが、この薬飲んでおけば更に安心!的な高価なお薬は、
処方をしぶられる「かも」しれません(笑)
大きな病院は、ドクターと経営者は、はっきり分かれてないと難しいと思います。
ドクターは、医療費の事や薬価のことを気にせず、患者に集中する。
経営者は経営者で、古い医療と、どんどん進んでいく医療の導入への洗い替えを考える。
患者もそう。先生任せにしきらないで、自分で決めればすむ話しなんです。
先生に色々聞いて、丁寧に教えてもらって、自分で判断すれば良いのです。
「この治療はこういう副作用があります」って言われたら、
「それを抑える薬はどんなものがありますか?」とか。
逆に「これ点滴しますよ」って言われても、その点滴の役割を説明してもらって、
「自分の口から食べるから、この点滴いらないです」って言ったりとか(笑)
話がそれすぎました!DPC導入から約10年。コレまだ発展途上です。。