祖母ふきげん

なんとなく幻覚を見てる気配。
88歳のとき暴力や暴言がはじまって精神科で診てもらうようになり、
89歳でアルツハイマー認知症と診断された祖母。

自身では排泄処理もできなくなり、
自分で食事を摂ると栄養不足になる可能性も高いから、
24時間つきっきりで看ていなければいけないと、
介護の必要を勧められ、特別養護老人ホームに。

普段はほとんど声をださないらしいけど、
会いに行くとその時の加減で、
嬉しそうな言葉だったり、険しい言葉だったり、
ともかく普段より言葉が出てるんだそう。

今日会いに行ったら、
検査手術前のために昨夜から食事を摂っていないせいか、
ずっとうとうとしてたから、
私はずっと祖母の手をにぎにぎして、
一緒にまどろんでいた。

今日予定していた2センチの腫瘍の切除手術は、
診たらガンが思いの外粘膜の深くまで浸潤していたから、
切除しても予後がよくないと、
検査だけで終わりに。

また来るからね、今日は帰るねと、
頬にキスをしたけれど、
祖母は検査手術の煩わしさで不機嫌最高潮だった。

また来るね(^-^)
おばあちゃんが幸せな夢を見られますように。