余命宣告を受けた人への接し方

ときどき「余命宣告を受けた人への接し方」というキーワードで、
このブログにたどり着く方がいらっしゃるのは、いま直面しているからでしょうか。

考えると、考えてしまうと、難しい。かな。
でも、難しく考えてもわからない答えなら、簡単に考えたって一緒ですから、
それは単純に簡単に、会いに行って、そばにいたいなら、そばにいれば良い。
何も話さなくても、例えば眠ってしまったとしても、そばにいたいなら、いれば良い。
面会者さんから見ると患者さんは、長居しづらい状態に見えるかもしれません。
でも、患者さんの本心としては一緒にいて欲しいのだと思います。
本心は、というより「心の奥底」では。

「自分(の心)を受け入れてもらいたい」というのは、
「生まれてから息を引き取るまでずっと続く思い」ではないでしょうか。
だからというか、
唯一「健康な人と接するとき」と変えた方が良いのは「全て受け入れる」こと。
「本音で話さなければ誠実ではない」という正義感は、ここではいらないと思います。

例えば、違うと思っても「そうだね」と言ってあげて下さい。
わからなくても「わかったよ」と言ってあげて下さい。
隙なく、心からそう思ってるように、言ってあげて下さい。

差し入れは、あってもなくても。
私は最初の1回は、おまんじゅうを持って行きました。
付き添いをしてる御家族が、ひと息つけるように。
もしかしたら、患者さんが少しでも喜べるように。
2回目以降は、何も持っていきませんでした。重荷にならないように。

泣かないで下さい。深刻な表情もしないで下さい。笑顔を。

私は無宗教ですし、輪廻転生も信じてませんが、
もし何かに生まれ変わるなら、オゾンになりたいです(^-^)
生あるものも、生のないものも、平等に温かく包んで守るオゾンになりたいな。

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