カラヴァッジォより気になる人

カラヴァッジォの作品を観るカラヴァッジォツアー、
元旦から母とローマに行って来ました。

ツアーは、カラヴァッジォ愛好家の男性や御夫婦の他、
ローマ観光を目的とした御家族など総勢13名。
人数少ないしまとまりやすいと思っていたら、
色々と強烈な方が1人いらっしゃって、
正直カラヴァッジォの作品より、
その方の印象が強く残るツアーになりました。

カラヴァッジォさんは、
魅入らずにいられないほどの写実の細かさ
そして光と影の表現が強烈、な作品を描く
画家さんだったのですが。

と同時に数週間かけて物凄く見事な作品を描いては、
そのお金で女を買い酒を飲み散らかし、
俺に刃向かう者は許さねぇぐらいの勢いで、
暴力的な犯罪をくり返し、
何度も監獄に入っては脱獄し、
でもその画力を買われて色々な名士に匿われる。
という、スキャンダラスな方でした。

が、その作品の印象より、
ツアー参加のその人の方が身近なぶん印象強し (O_O)

50〜55ぐらいで独身、
30年ものの革ジャンに迷彩キャップ。
歩き方がちょこちょこしてて、サラリーマンではなさそうな。
意中の(快活で美人な)女性とその息子(イケメン高校生)君に、
「旅費払ってあげるよ」と誘い3人で参加。

その彼、
旅行中いたるシーンでとてもだらしない。
自分以外に対してケチ。(汗)
見た目も冴えないのにそんなんじゃあ、
彼女に嫌われちゃうよっっ!と思っていましたが、Σ('◉⌓◉’)
ツアー中、彼女とその息子君から愛想をつかされていく様子が、
手に取るようでした。

帰りの飛行場でも集合時間に姿を見せず、
添乗員さんが懸命に探すも見当たらず、
みんなで心配していると飛行機出発時間直前に、
へべれけ酩酊状態でふらふら登場。
つい1時間前、嬉しそうに免税手続きをされていた、
高級革ジャンや高級ハット、
そしてお財布をどこかに置き忘れ、Σ(゚д゚lll)
パスポートの入ったセカンドバッグだけを持って、
座った目でニタニタひょうひょうと…(°_°)

その後の飛行機の中でもぐでんぐでん。
到着しても酔い潰れていらっしゃり、
CAさんが大変手こずられていたそうです。

自業自得ながら最後はなんだか不憫で、
ツアーの皆さんも遠巻きに。
私もかける言葉が見つからず、
その姿を遠く見る事しか出来ませんでした。